2009/02/24

第4条 聖霊

 12箇条の信仰告白について・・・第4条 聖霊

第4条は、「聖霊のみわざが主イエス・キリストに栄光を帰し・・・」とあります。私たちは、聖霊を信じています。聖霊は、父の霊/子の霊で、三位一体の第3番目の神です。わたしは、しばしば、聖霊について、次のように説明しています。「父の顔と瓜2つであるのが子なるキリストの顔です。父の顔、子の顔をそのまま映し出すのが聖霊の顔です。」と。別個の人格を持ちながら、全く同じ顔を持つのが父、子、聖霊の神です。
聖霊はキリストを信じる者に与えられます。そして心に住み、毎日の生活において臨在します。また何よりも教会の礼拝と交わりに臨在します。キリストは「もうひとりの助け主」(ヨハネ14:16)を与えると約束されたとおり、私たちの地上での信仰生活において、キリストのみわざをなします。「罪を認めさせ、」「新生させ」「導き、教え、力づける」のです。つまり、聖霊は、現代において、父と子の働きをそのまま伝えます。
このように、現在において、聖霊の働きは大変、重要です。しかし、色々な誤った理解も氾濫しています。たとえば、聖霊を持つ者は情熱的に異言を語る、聖霊を持つ者は奇跡的体験をする。特別な夢、幻を見るなどです。私は、そのような考えに従って、翻弄された人、混乱した教会を知っています。聖霊について、正しい理解が大切であることを痛感します。聖霊のことは、聖霊の言葉である聖書に聞くことが大切です。聖書によると、聖霊のしるしは、イエスを主と告白すること(1コリ12:3)、また「アバ。父よ。」(ガラ4:6)と呼ぶ祈りです。聖霊の本質は、私たちを神の子とする霊だからです。私たちの生活には、色々な試練や困難が起こってくることがあります。その時に、目先のことを振り回されず、静まって、聖霊によって祈ることが大切です。しばしば、悪魔は、私たちの弱さをつついて救いの確信を揺るがしますが、どのような時にも、聖霊の臨在と内住を信じて、神の子とされている確信と希望を持って祈ることが大切です。信仰と聖霊の祈りの中で、私たちは、父と子なる神との顔と顔を合わせるような交わりに導かれるのです。